ケープ植物区保護地域群 2022年2月27日
登録年:2004年/2015年範囲拡大 登録基準:(ⅸ)(ⅹ)自然遺産
ケープ地方にある13の保護区からなり、多くの固有植物が自生する保護地域群。
面積はアフリカ大陸の0.5%以下だが、アフリカ大陸の植物の約20%に及ぶ
約9,000種が見られ、69%が固有種という植物のホットスポット。
アフリカ大陸では珍しい地中海性気候であり、乾燥した夏季に山火事が発生しやすいが、フィンボス(灌木植生地域)の中のプロテアという植物は山火事適応し、高温のもとで初めて発芽したり、種子の散布を行うという極めてまれな特性を持っている。
この地は、アフリカ大陸の南端に位置し、1497年にヴァスゴ・ダ・ガマが喜望峰を経由してインド航路を開拓したことで知られる。強風が吹き荒れるため、15世紀初頭の航海者バルトロメウ・ディアスが「嵐の岬」と命名したケープ半島は、ポルトガル国王ジョアン2世によって「喜望峰」と改名された。