ブルゴーニュのブドウ栽培の景観 2023.10.22(日)
登録年:2015年 登録基準:(ⅲ)(ⅴ)
ブルゴーニュ地方の都市ディジョン南部に位置するコート・ドゥ・ボーヌとコート・ドゥ・ニュイの丘陵地。ブルゴーニュワインはワインの王様とも称されるワイン。
ブドウが栽培されている畑を区画「クリマ」と呼び、世界遺産のエリアに1236ものクリマが存在する。そのクリマの景観の美しさが世界遺産となった。四季を通して、美しさが異なるが、夏に収穫が終わり秋を迎える畑は金色に染まり、黄金の丘と呼ばれるほど美しい。その美しい景観はたった10日間ほど。
ワインの味は地質や日照条件などの自然条件で異なるが、このブルゴーニュの丘ではたった数百メートル違うだけで味や香りが異なる。そこには地質が関係しており、岩の層、泥状の層、小岩の層が存在する。層の違いで根の張り方が異なり、栄養状態に違いが生じ、味や風味、そして価格も異なる。岩の層は特級、泥状の層は一級、小岩の層は村と階級分けをしている。その地質の違いで味が異なり、地質ごとにクリマを作ったのは昔の修道士たちだった。
その歴史が今も受け継がれ、大切にワイン栽培をしているからこそ、最高品質のワインが生まれている。