7つの海を行く。世界遺産の島々

テレビ 世界遺産


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2022年1月23日(日)放送の世界遺産では8つの島が紹介されました。

どの島にも歴史や文化があり、本当に素晴らしいです。

①スケリッグ・ヴィヒール:アイルランド語スケリッグ・マイケル:英語)

アイルランド 登録年:1996年 登録基準:(ⅲ)(ⅳ)

ヨーロッパに現存する最古の修道院アイルランドの南西沖12kmの海上に浮かぶスケリッグ群島の1つである。ここに存在する修道院跡は、絶海の孤島に残る中世の石積みの修道院アイルランド語で「天使ミカエルの岩」を意味する。7世紀頃、最古の修道院が建造された。10~11世紀には聖ミカエル(マイケル)を守護聖人としてまつる聖堂が建てられるが、12世紀ごろに閉鎖。

 

②レビジャヒヘド群島

メキシコ合衆国 登録年:2016年 登録基準:(ⅶ)(ⅸ)(ⅹ)

熱帯東太平洋地域の北部に位置し、サンベネディクト、ソコロ、ロカパルディア、クラリオンの4つの離島と周辺海域からなる。4つの島はそれぞれ海中に沈んだ火山の山頂にあたる。海鳥を筆頭に多種多様な野生生物が生息している。周辺海域はマンタやクジラ、イルカやサメ(ガラパゴスザメやジンベイザメ)といった遠洋性の海棲生物の宝庫

 

③モーン・トロワ・ピトン国立公園

ドミニカ国 登録年:1997年 登録基準:(ⅷ)(ⅹ)

熱帯雨林に覆われた火山地帯。公園には、標高1,342mのトロワ・ピトン山を中心とする5つの火山があり、周辺には約50の噴気孔や温泉湖がある。直径62mのボイリング・レイクが有名。60種類以上の植物が繁殖し、175種類にも及ぶ鳥類や、世界最大のヘラクレスオオツノカブトが生息

 

④コイバ国立公園と特別海洋保護区

パナマ共和国 登録年:2005年 登録基準:(ⅸ)(ⅹ)

チリキ湾にあるコイバ島と、38の小島及びその周辺海域を保護する海洋公園。海洋性熱帯雨林は、エルニーニョ現象の影響が及ばない湾内に位置し、独自の生態系が形成。

 

⑤ピーコ島のブドウ栽培の景観

ポルトガル共和国 登録年:2004年 登録基準:(ⅲ)(ⅴ)

ポルトガルリスボンから西へ約1,500kmの大西洋上にあるアゾレス諸島。その中で2番目に大きな火山島ピーコ島には、15世紀に入植者たちが作ったワイン用ブドウ園が広がる。作物を風や海水から守るために直線状の石壁が築かれ、長方形に区切られた地域に耕地や住居が密集。自然と人の手が生み出した美しい風景になっている。

 

⑥トラムンタナ山脈の文化的景観

スペイン 登録年:2011年 登録基準:(ⅱ)(ⅳ)(ⅴ)

地中海に浮かぶスペイン領マヨルカ島の北西岸に延びる、険しい山岳地帯にある。数千年間にわたり農耕を営み、果樹園や菜園を造園するために土地を切り開き、農地を区画し、山の斜面に蜘蛛の巣のように張りめぐらされた水利灌漑システムを整備。アラブ人によって灌漑整備の構築が進められていた土地は、やがてキリスト教徒によるレコンキスタを経て発展。

 

⑦サンガネブ海洋国立公園とドゥンゴナブ湾ームッカワル島海洋国立公園

スーダン共和国 登録年:2016年 登録基準:(ⅶ)(ⅸ)(ⅹ)

ザンガネブはスーダンの陸地から25km、紅海にある唯一の環礁。ドゥンゴナブームッカワルは、ポートスーダンの北125kmに位置し、サンゴ礁マングローブ林、海草藻場、砂浜と島々など極めて豊かな自然環境を保持。海鳥や海獣、魚やサメ、ウミガメやマンタが多く、とりわけドゥンゴナブ湾は世界的に見ても多くのジュゴンが生息する地域。

 

⑧タプタプアテア

フランス共和国 登録年:2017年 登録基準:(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)

フランス領ポリネシアのライアテア島は、ポリネシアン・トライアングルの中央に位置し、人類が最後にたどり着いた定住の地とされる。

 

ポリネシアン・トライアングル:ハワイ諸島とラパ・ニュイ(イースター島)、ニュージーランドアオテアロアを頂点とする、ポリネシアン文化圏を形成する地域。

 

マラエ(祭祀場)群のある島の文化的景観と美しい海、ラグーンやサンゴ礁、森で覆われた2つの谷の景観で構成。ポリネシアの人々の世界と、彼らの祖先や神々(テ・ポ)が出会う重要な聖地と考えられ、戦いと豊穣の神であるオロ神を祀る重要なマラエが、美しい海辺に築かれた。マラエは石が敷き詰められた長方形の敷地を持ちその内部に祭壇アフがある。

 

参考文献

世界遺産大事典<上><下>より