ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区 2022.5.29


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登録年:1983年  登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅹ)

フランス共和国

 

コルシカ島は太古の地殻変動によって、大陸から切り離され、現在の島が形成された。

そのコルシカ島の北西部にあり、切り立った断崖の海岸線と2,000m級の山並みが織りなす美しい景観を持つ自然保護区。コルシカ島は、フランスの文豪モーパッサンによって「海からそびえる山」と称された。

ポルト湾周辺は高さ1,200mの赤い花崗岩の断崖が続き、島固有の常緑灌木マキーに覆われた斜面が特徴のスカンドラ半島は、ロブスターやイカなどの海洋生物が豊富で、それを狙う鳥類の楽園となっている。

ピアナのカランケ(奇岩の岬)にはタフォニ(コルシカ語で「穴」の意)が大小に存在する。

タフォニは岩盤の表面に形成される風化による穴で砂漠などの乾燥地域や海水の飛沫が吹き付ける海岸でよく見られる。蜂の巣状風化岩。

 

地中海:

内海であり、西端のジブラルタル海峡のみでしか外海と接続のないことは、地中海の海水循環に大きな影響を与えている。ジブラルタル海峡は狭く浅いため、北大西洋海流のような外洋の大きな海流の直接の流入はない。大西洋からの海水の流入と、ナイル川などの地中海に流入する河川の水量を合わせても海面からの蒸発量が大幅に上回るため、塩分濃度が高く、潮位が低くなっている。

6月の地中海表面海流:ウィキペディアより

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蒸発量は気温が高く乾燥の度合いが強い地中海東部でより激しく、そのため東部では水面が低く塩分濃度も高い。