ポン・デュ・ガール 2022.4.10


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登録年:1985年/2007年範囲変更 登録基準:(ⅰ)(ⅲ)(ⅳ)

文化遺産 フランス共和国

 

ガルドン渓谷のガール川に架かる、BC19年頃に古代ローマの政治家アグリッパが建造を命じた。アヴィニョン近隣の水源地ユゼスにあるウールの泉からネマウスス(現在のニーム)に水を引く目的で建設された全長50kmにわたる水路の一部で、保存状態の良い275mの水道橋が世界遺産に登録。

水源地と供給地の高低差はわずか12mほど(1kmにつき平均25cmの傾斜)しかないにも関わらず、緻密な設計と技術でポンプを用いずに1日2万㎥もの水をニームに供給した。

この地域では良質な石灰岩白亜紀の時代のもの)が採れ、3層のアーチとなっており(アーチ工法は古代ローマ人が得意とした技術)、川面から最上部まで49mあり、現存する世界一高い古代水道橋である。