カゼルタの18世紀の王宮と庭園、ヴァンヴィテッリの水道橋、サン・レウチョの関連遺産 2023.2.12

登録年:1997年  登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)

イタリア共和国 


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見るからに大きさが伝わる庭園。ヴェルサイユ宮殿に匹敵する広さを誇る。

スペイン・ブルボン王朝のカルロス3世により建設された王宮。

カルロス3世は、1734年にナポリ王に即位。曾祖父にはルイ14世がいる。

その曽祖父の宮殿に対抗するかのように、1750年に新しい宮殿の建築を命じる。

ナポリにはそうような土地がないため、内陸に30kmの所に位置するカゼルタを候補地にする。

宮殿は1200の部屋を持ち、34の階段室がある。

庭園は噴水と水路で装飾されたフランス式庭園であるが、一部はイギリス式庭園もある。水路を演出するために40km離れた山から水を引いているが、途中水道橋もある。

フェルディナンド4世(カルロス3世の3男)が産業育成のために築いたサン・レウチョの絹産業遺産群も含まれ、絹産業には水が欠かせず、王宮に引かれた水路を活用したとされる。