ティヴォリのエステ家別荘 2022.8.14(日)


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登録年:2001年  登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅲ)(ⅳ)(ⅵ)

イタリア共和国

 

イタリア中部のティヴォリにあるエステ家の別荘は、枢機卿イッポリート・デステによって建てられた。

庭園には、人の往来で水が流れる「楕円の噴水」や、水圧でオルガンが自動演奏される「オルガンの噴水」、「百噴水」、「ティヴォリの噴水」、「ロメッタ(小さなローマ)の噴水」、「ネプチューンの噴水」など大小500の噴水がある。

独創的で優雅な庭園はルネサンス庭園の最高傑作とも称される。

 

エステ家:北イタリアの有力な貴族。リグーリア地方やミラノを支配していたロンゴバルド族を起源とする。

 

イッポリート2世・デステ:

16世紀半ば、ローマ教皇の座を巡る争いに敗れて、1550年、ティヴォリでの隠匿生活を決めた。ベネディクト会の修道院だった建物を住居として改装し、周囲に大規模な庭園を造らせた。

また、同じティヴォリにあるヴィッラ・アドリアーナを手本にしたとも言われている。これは五賢帝の1人、旅する皇帝も言われたハドリアヌス帝の別荘である。古代ローマの最盛期の皇帝である。ハドリアヌスは旅先で目にした美しいものを別荘内に再現した。