イヴィンドゥ国立公園 2023.9.17(日)
登録年:2021年 登録基準:(ⅸ)(ⅹ)
日本のテレビ初撮影、世界遺産にも2021年に登録と新しい遺産。
イヴィンドゥ国立公園の広さは東京都の面積よりも広いそう。
手つかずの熱帯雨林が広がっている。イヴィンドゥは現地の言葉で「黒い」という意味でイヴィンドゥ川は黒味を帯びている。これは落ち葉などから出たタンニンの色素である。
そのイヴィンドゥ川を下っていくとコングウの滝がある。この滝はアフリカ中部最大の滝で落差30mにもなる。13もの滝が連なって構成されていて、幅はなんと3kmにも及ぶ。
このコングウの滝を越えていくと、その先にガボンのもう1つの世界遺産である「ロペーオカンダの生態系と残存する文化的景観」がある。
イヴィンドゥ国立公園の南側にバイと呼ばれる熱帯にできた湿地がある。この湿地には水場があり、その水場を求めて絶滅危惧種のマルミミゾウが集まる。この像が集まって歩くことでこの湿地が生まれた。
世界一の世界遺産20選 2023.9.10(日)
高さ世界一
①サガルマータ国立公園(ネパール) 世界一高い山エベレスト(8,848m)
②レッドウッド国立公園(アメリカ) 世界一高い木
セコイアメスギ(通称:レッドウッド)
③ワスカラン国立公園(ペルー) 世界一高い草
プヤ・ライモンディ(高いもので100m)花は100年に一度しか咲かない
④蛾眉山と楽山大仏(中国) 世界一高い崖の大仏(71m)完成まで90年
⑤ジャイプルの天体観測施設(インド) 世界一高い日時計(27m)
大きさ世界一
⑥コモド国立公園(インドネシア) 世界一大きいトカゲ コモドドラゴン
⑦スマトラ島の熱帯雨林(インドネシア) 世界一大きい花 ラフレシア
⑧メ渓谷自然保護区(セーシェル) 世界一大きいタネ フタゴヤシという植物のタネ
落差世界一
⑨カナイマ国立公園(ベネズエラ) 世界一落差のある滝 エンジェルホール
世界一長い建造物
⑩万里の長城(中国)
世界一高い泥のモスク
⑪ジェンネ旧市街(マリ)
世界一高い墓
⑫メンフィスとその墓地遺跡(エジプト)
世界一広い墓
⑬仁徳天皇陵古墳(日本)
世界一長距離を移動
陸
ヌー 1,000頭ほどで移動し3,000km近く移動。ヌーの移動範囲を考慮して世界遺産の範囲を制定
海
コククジラ 往復2万km以上の移動をする
空
⑯オオカバマダラ保護区(メキシコ)
オオカバマダラ(蝶) 多い時1日120km。新芽を求めてメキシコからカナダに向けて北上。3世代をかけてカナダまで北上していく。そして4代目はカナダからメキシコまでの3,000kmを一気に南下する。
世界一広い棚田
⑰紅河ハニ棚田の文化的景観(中国) 世界一の棚田
世界一広いマングローブ林
⑱シェンドルボン(バングラデシュ) 世界一広いマングローブ林
世界一広い隕石跡
⑲フレデフォート・ドーム(南アフリカ) 世界一広い隕石跡
世界一古い国立公園
バジ・ビムの文化的景観 2023.9.3(日)
登録年:2019年 登録基準:(ⅲ)(ⅴ)
オーストラリア
世界最大・最古の養殖システムが存在。
先住民グンディッジマラ族が開発した約100㎢の広範囲に及ぶ世界最古の水産養殖地を含む3つのエリアで構成されている。考古学的には32,000年前に形成されたこの地では、オーストラリアウナギを罠で捕らえ、蓄えるための水産養殖システムが、6,600年以上にわたって構築されてきた。150を超す堰と1800を超す水路からなる複雑な水産養殖地は高い生産性を誇り、グンディッジマラ族の経済的・社会的な基盤であった。
罠には細長い筒状のものが使われており、大きいウナギはそのまま捕獲、小さいウナギはその筒を通り抜けて、奥の池に送られ、そこでそのまま大きくなるまで育てられるという実に合理的なシステムを用いていた。
ローヌ川で行く!南フランスの世界遺産 2023.8.27(日)
ローヌ川は全長812kmに及び、源流はスイスのアルプス山脈2,200mほどの所にあるローヌ氷河。そこから地中海に向けて広大な旅をする。ローヌ川は古代ローマ時代から重要な拠点であり、いくつもの古代ローマ遺跡時代の遺跡も点在する。
今回はそのローヌ川沿いにある4つの都市が紹介されていた。
①リヨンの歴史地区
登録年:1998年 登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
リヨンは、紀元前1世紀にローマ人によって、ガリア3州(リヨン、アキテーヌ、ベルギーの3つの州)と呼ばれた3つの地方の首都に定められたことを起源とする歴史都市。街の東西には小高い丘があり、西側のフルヴィエールの丘には1世紀初頭に建築されたローマ劇場、そして東側のクロワ・ルースの丘には、初代ローマ皇帝アウグストゥスに捧げる祭壇と円形劇場が残る。
1436年、フランス国王ルイ11世が、自由市を開く特恵をリヨンに与え、フランソワ1世がイタリアから絹を導入したことがきっかけで、絹織物工業が急速に発展。
日本の富岡製糸場で絹産業の技術を教えたポール・ブリュナは、リヨン近郊で生まれ、リヨンの生糸問屋で製糸技術を身につけた。
同時期の15世紀には活版印刷技術も導入され、フランス国内で最初にフランス語の本が出版された。15世紀中頃のリヨンは、ヨーロッパで最も人口の多い都市であった。
②オランジェの凱旋門、ローマ劇場とその周辺
登録年:1981年/2007年範囲変更 登録基準:(ⅲ)(ⅵ)
リヨンから南に200kmほど下流に向かうとオランジェの街が見えてくる。
ローマ劇場と凱旋門は、紀元1世紀頃のアウグストゥスの治世下において建てられた古代ローマの遺跡。ローマ軍のカエサルがオランジェを征服して植民地とし、ローマの都市計画を持ち込んで今も遺構が残る街並みが作られた。
③アヴィニョンの歴史地区:教皇庁宮殿、司教の建造物群、アヴィニョンの橋
登録年:1995年 登録基準:(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)
かつて教皇庁が置かれ、カトリック世界の中心として栄えた歴史都市。14世紀初めにフランス国王フィリップ4世は、教皇ボニファティウス8世と対立し、ボニファティウス8世の死後に選出された教皇クレメンス5世に圧力をかけ、1309年、アヴィニョンに教皇庁を移転させた。以後1377年まで68年間にわたり、教皇庁所在地となった。
ローヌ川にかかるサン・ベネゼ橋は有名で観光名所になっている。この橋は経費の関係もあり、途中で途切れている。この橋をモチーフにした有名な民謡がある。
【アヴィニョンの橋で】
④アルルのローマ遺跡とロマネスク建築
登録年:1981年 登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
古代から中世の遺跡が数多く残る街。アルルがローマの支配下に入ったのは、紀元前2世紀のこと。ローマ川河口と内陸部をつなぐローマの商業的拠点となって繫栄し、カエサルやアウグストゥスによって様々な建造物が建てられた。4世紀、、コンスタンティヌス帝が拠点とすると最盛期を迎え、392年にキリスト教がローマの国教となると、初期キリスト教における重要な都市となる。アルルに残る遺跡の中でも有名なのが円形闘技場。2万5,000人の収容が可能。保存状態が良く、現在でも復活祭の日には闘牛が行われている。
ロス・グラシアレス国立公園 2023.8.13(日)
登録年:1981年 登録基準:(ⅶ)(ⅷ)
アルゼンチン南部、チリとの国境をなすパタゴニア地方にある、南極大陸、グリーンランドに次ぐ世界第3位の規模を誇る氷河地帯。大型の氷河が47、小型の氷河が200以上存在している。大型の氷河のうち最も大きいのがウプサラ氷河で、その面積は約600㎢。
その広さがどれくらいというと、北海道のちょうど真ん中あたりにある富良野市。ラベンダーや北の国からなどの舞台にもなったところで有名です。その富良野市の面積がちょうど600㎢くらいということ。そう考えると規模の大きさを伺うことができます。
また、最も動きが活発なのがペリト・モレノ氷河。平均的な氷河は年に数mしか動かないのに対し、ペリト・モレノ氷河は年間600~800mも移動するそう。一帯の冬の気温が比較的高いことにも関係しているそうだが、移動が活発なこともあって、氷河が崩落することも多く、その光景は圧巻。
ウマワカ渓谷 2023.8.6(日)
アウクスブルクの水管理システム 2023.7.2(日)
登録年:2019年 登録基準:(ⅱ)(ⅳ)
ドイツのバイエルン州に位置するアウクスブルクは、ミュンヘン、ニュルンベルクに次ぐバイエルン州第三の都市である。
都市名はローマ属州時代のアウグスタ・ヴィンデリコルムに由来し、B.C15年にローマ皇帝アウグストゥスによって築かれた城にその起源を持つ。そのためドイツでも最も古い都市の1つに数えられる。
アウクスブルクはレヒ川とヴェルタハ川、ジンゴルト川が流れる街であり、街の中にも多くの運河網が存在する美しい街である。
この川に面した特性を生かして産業用の川と飲水用の川を独自に形成し、水とともに発展してきた。この水管理システムは14世紀から現在に至るまで連続的に発展。
遺産には運河網や汲み上げポンプ式の給水塔、冷水ホールや3つの記念碑的な噴水(アウグストゥス噴水・メルクール噴水・ヘラクレス噴水)、水力発電所など22の施設が含まれており、現在に至るまで安定的に電力や衛生的な水を供給している。
この水管理システムによって、水力工学分野におけるパイオニアとなった。