ダイナソール州立公園 2023.5.7(日)
登録年:1979年 登録基準:(ⅶ)(ⅷ)
アメリカ
カナディアン・ロッキーの南東に位置する公園でバッドランド(樹木の生えない荒れた[悪地]という意味)と呼ばれる乾燥した原野が広がる国立公園で、世界遺産には約78㎢が登録されている。
この一帯は、現在は乾燥した原野だが、7,500年前は亜熱帯気候にあり、辺り一面に緑が生い茂りヤシの木や巨大なシダが生えていた。
氷河期の浸食によって地層が削り取られ、7,500年前の白亜紀後期の地層が地表に現れており、そこから恐竜の化石が多数出土されている。
1884年に考古学者のジョセフ・バール・ティレルによって肉食恐竜の頭蓋骨が発掘されたのを皮切りに、アルバートサウルス、トリケラトプス、ティラノサウルスなど50種400を超える恐竜の化石、150体を超える完全な恐竜の骨格が発見された。
世界で知られている恐竜の5%がここから発掘され、今後もその数は増えると考えられている。