カナディアン・ロッキー山脈国立公園群


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登録年:1984年/1990年範囲拡大  登録基準:(ⅶ)(ⅷ)

カナダ

 

北アメリカ大陸西部を南北に貫く総延長4,500kmのロッキー山脈のうち、カナダ側の2,200kmを占めるのが『カナディアン・ロッキー山脈国立公園群』であり、そのうち、約23,000㎦が世界遺産に登録されている。

 

カンブリア紀から白亜紀の粘板岩や砂岩、石灰岩からできているロッキー山脈は、6,000万年前の造山活動で形成。その後、山を氷河が削り峻険な峰々を形成。

公園内には氷河がもたらした地形が数多く点在する。「カナディアン・ロッキーの宝石」と呼ばれるルイーズ湖、ペイトー湖などの氷河湖、コロンビア大氷原、タカッカウ滝、ヨーホー渓谷などが代表的。

 

カナディアン・ロッキーには登山家が愛する山々が存在し、その中のアルバータ山は急峻な山で最も登るのが難しく「魔の山」と呼ばれる。

その山に初めて登頂し成功したのは日本人登山家で槇有恒(まきゆうこう)率いるメンバーであった。大正14年夏のこと。

 

槇 有恒 (明治27年~平成元年)

 大正・昭和の登山家。12歳の時に富士山に登り、山が好きになる。慶応義塾大学卒業後、渡欧し、1921年(大正10年)にアルプスの難ルートであるアイガー東山稜の初登頂に成功。1925年(大正14年)カナディアン・ロッキー山脈の処女峰マウント、アルバータ山の登頂に成功。