厳島神社
登録年 1996年 登録基準(ⅰ)(ⅱ)(ⅳ)(ⅵ)文化遺産
日本の美しい世界遺産「厳島神社」神の島、宮島で悠久の時を越えた旅 – skyticket 観光ガイド
登録基準
登録基準(ⅰ)
12世紀、平清盛によって造営された社殿は、平安時代の寝殿造りの様式が取り入れられ、海上に立つ建造物が背後の山と一体となり作り出す優れた建築景観は、造営に携わった平清盛の卓越した発想を示す。
登録基準(ⅱ)
自然を崇拝し、山などをご神体として祀る社殿の造りは、日本の社殿建築の発展を示す。日本人の美意識の基準となった山や海などと建造物が融合し織りなす景観は、日本人の精神文化を理解する上で重要。
登録基準(ⅳ)
13世紀に建造された本社幣殿、拝殿、祓殿、摂社、客神社の本殿、幣殿、拝殿、祓殿は、それぞれが創建当時の様式を残す、現存する数少ない鎌倉時代の建造物である。最初に社殿が整備された平安時代の面影を残し、度重なる再建を経ても平安時代から鎌倉時代にかけての様式を現在まで継承。自然崇拝から発展した、周囲の景観と一体をなす古い形態の社殿群の姿を今に伝える重要な見本。
登録基準(ⅵ)
日本の風土の中で育まれてきた神道の社殿であるとともに、その神道が大陸から伝来した仏教と混合、分離してきた歴史を物語る遺産。
構成資産
厳島神社・本社
本社の本殿、幣殿、拝殿、祓殿、高舞台、平舞台といった主要建造物が、海上の大鳥居との一直線の軸上に並ぶよう配置。
祭神として宗像三女神(市杵島姫命、田心姫命、たき津姫命)を祀る。
摂社客神社
本社と東廻廊で結ばれた社殿群で、本社の北東に位置。建物の形式や配置は本社とほぼ同じだが、規模は一回り小さい。1223年の火災で焼失、1241年に再建。
能舞台
本社と西回廊で結ばれる能舞台は、江戸時代の1680年に改築。日本で唯一海に浮かぶ能舞台。
豊国神社本殿、五重塔、多宝塔
豊臣秀吉が僧のえけいに建立を命じた寺院が起源。
弥山原始林
神域とされた自然林で、1929年に天然記念物に、1957年からは特別保護区になった。山頂付近には、弘法大師(空海)が厳島で修行した際に護摩の火として灯し、以来1,200年にわたり燃え続けていると伝えられる「消えずの霊火」が残る。
歴史
瀬戸内海に浮かぶ厳島は、標高530mの弥山が海上に映えるその姿から、古くから神の島と信仰を集めた。島自体がご神体とされていたため、当初は対岸や海上から遥拝する対象だったが、いつしか島の水際に社殿が築かれるようになった。最初の神社の創建は593年とされる。
平安時代末期、権力を掌握した平清盛は、栄との貿易に力を入れ、その航路となる瀬戸内海の整備を積極的に推進。その際、かねてから信仰を寄せていた厳島を海上の守り神とし、社殿の整備に取り組む。1207年の火災で焼失するが、1241年に再興。
室町時代後期頃には島内に市が開かれ、次第に市街地も発展。
中世以降には平安時代初期に空海が開いた弥山山頂部の寺院などが一般庶民の信仰を集めるようになり、島を訪れる参拝者も増加。
海上の大鳥居も倒壊と再建を繰り返し、1547年の再建の際に控柱を持つ両部鳥居の形式となった。
1407年創建の五重塔、1523年創建の多宝塔、桃山時代に豊臣秀吉によって創建された豊国神社本殿などの建造物も加わった。
宮島観光
宮島は中国地方でも観光地として定番中の定番。修学旅行先としても選ばれる場所です。私も中学生の時、修学旅行が宮島でしたが、今思うと歴史、グルメ、買い物が充実していたんだと実感。ましてや、当時は海の上に浮かぶ神社程度の認識でしたが、歴史を知るとまた違った旅の形が見えてきそうです。
宮島内にも広島のおみやげの定番、もみじまんじゅうや、しゃもじといったものから牡蠣もとても有名です。
世界一の大杓子|観光スポット|広島県公式観光サイト ひろしま観光ナビ
世界一大きな杓子も展示している。