コネリアーノとヴァルドッビアーデネのプロセッコ栽培丘陵群 2023.3.5
登録年:2019年 登録基準:ⅴ 文化遺産
イタリア北東部に位置する。アルプス山脈から流れ落ちる土砂が堆積し、その後隆起し硬い層と軟らかい層の2層で構成、その後軟らかい層は浸食で削られ、独特な急峻な丘陵を形成した。
ホックバックといわれる丘陵地やチリオーニと呼ばれる狭い草だらけの台地の上の小区画に栽培されているブドウ、森、小さな村、農場といった景観が特徴的な遺産。
17世紀以降チリオーニの利用によって、傾斜に沿ったあるいは垂直に交わったブドウの列からなる、チェス盤のような独特な景観ができた。19世紀に開発されたベルッセラ(背の高いブドウの木を左右に並べて、トンネルのように枝を張らせていく栽培法)といわれるブドウの栽培法で景観に美しさが備わった。
ライティング・オン・ストーン/アイシナピ 2023.2.26
登録年:2019年 登録基準:(ⅲ)文化遺産
カナダ
北米のグレートプレーンズ(=ロッキー山脈東側と中央平原(プレーリー)の間に南北に広がる台地上の大平原)の北端に位置する州立公園。
「アイシナピ」は、先住民ブラックフット族の言葉で「描かれた/書かれた」という意味。
フードゥーズと呼ばれる浸食作用で削り出された円柱状の岩が特徴のミルク川渓谷が文化的景観の中心を占める。
ブラックフット族はミルク川渓谷の砂岩の壁に、聖なる存在からの伝言を含んだ多くのロック・アートを残した。世界遺産に登録された3か所には、B.C4000年から20世紀に至るまでのロック・アートが残る。
ブラックフット族は、北アメリカ大陸の3つの先住民族の総称で、カナダではサスカチュワン州、アルバータ州、ブリティッシュコロンビア州の3州で暮らすファースト・ネーション。カナダではシクシカ族、カイナイ族、北ビーガン族の3つに分かれており、アメリカでは南ビーガン族がモンタナ州で暮らす。
ジャール平原 2023.2.19
登録年:2019年 登録基準:(ⅲ)
フランス語でジャールは『壺』を意味し、葬儀のために使われた2100以上の巨大な石が残る。登録された15のエリアには、1325個の巨大石壺と石皿、作業場、埋葬品などが残り、登録された壺の大きさや数は他に例がない。
B.C500~A.C500年頃に作成されており、壺の製造、作業場から葬儀場への運搬には高度な技術が必要であったとされる。
1930年頃にフランス人考古学者のマドレーヌ・コラーニによって初めて綿密な調査がされた。
ジャール平原は交易ルートに位置し、富を得た言われる。壺の大きさや位置でも階級がわかるようになっている。ベトナム戦争時に空襲によって、破壊された壺もあるが、そうした過去の負債も含めて遺産価値をなしている。
カゼルタの18世紀の王宮と庭園、ヴァンヴィテッリの水道橋、サン・レウチョの関連遺産 2023.2.12
登録年:1997年 登録基準:(ⅰ)、(ⅱ)、(ⅲ)、(ⅳ)
見るからに大きさが伝わる庭園。ヴェルサイユ宮殿に匹敵する広さを誇る。
スペイン・ブルボン王朝のカルロス3世により建設された王宮。
カルロス3世は、1734年にナポリ王に即位。曾祖父にはルイ14世がいる。
その曽祖父の宮殿に対抗するかのように、1750年に新しい宮殿の建築を命じる。
ナポリにはそうような土地がないため、内陸に30kmの所に位置するカゼルタを候補地にする。
宮殿は1200の部屋を持ち、34の階段室がある。
庭園は噴水と水路で装飾されたフランス式庭園であるが、一部はイギリス式庭園もある。水路を演出するために40km離れた山から水を引いているが、途中水道橋もある。
フェルディナンド4世(カルロス3世の3男)が産業育成のために築いたサン・レウチョの絹産業遺産群も含まれ、絹産業には水が欠かせず、王宮に引かれた水路を活用したとされる。
世界遺産 ベストショット2022 2022.12.11(月)
毎年、12月になると全部見せます。を放送してくれます。
これを見るとあ~今年ももうすぐ終わるんだと感じます。今年も残すところあと20日ほど。2022年もコロナウイルスという言葉が日常的にありましたが、世界を見ていると緩和に向けて大きく前進した1年になったのではないでしょうか。ワールドカップなどを見ていても、ノーマスクでみんな大熱狂。いいと思います。
世界遺産のテレビでも一時的国内などの放送が多かった年があったと感じましたが、通常通りに戻ってきたと思います。
今年のラインナップ(37か所)
2.セゴビアの旧市街と水道橋(スペイン)
3.北海道・北東北の縄文遺跡群(日本)
4.カナディアンロッキー山脈自然公園群(カナダ)
大スケールの絶景
5.エトナ山(イタリア)シチリア島
6.グレート・バリア・リーフ(オーストラリア)
7.ヴィルヘルムスヘー公園(ドイツ)
8.古代都市テオティワカンン(メキシコ)
9.カカドゥ国立公園(オーストラリア)
10.黄山(中国)
不思議がいっぱい
12.ヴェネツィアの防衛施設群(イタリア/クロアチア/モンテネグロ)
13.富士山(日本)
14.ポルトヴェーネレとチンクレテッレ(イタリア)
15.アンテケラのドルメン遺跡(スペイン)
16.ナハニ国立公園(カナダ)
18.シラクーサとパンタリカの古代遺跡(イタリア)
杏が行きたい世界遺産TOP3
20.①ポン・デュ・ガール(フランス)
21.②アントニ・ガウディの作品群(スペイン)
22.③ティワナク遺跡(ボリビア)
23.武当山の古建築群(中国)
25.琉球王国のグスク(日本)
26.ドナウデルタ(ルーマニア)
心が洗われる絶景
27.イグアス国立公園(アルゼンチン/ブラジル)
28.ローマ帝国の辺境地帯(イギリス)
心が洗われる景観
30.九寨溝の自然景観と歴史地区(中国)
31.ティボリのエステ家別荘(イタリア)
32.ケープ植物区保護地域群(南アフリカ)
34.東大寺(日本)
35.ウェールズ北西部のスレートの景観(イギリス)
36.オルチャ渓谷(イタリア)
37.済州島の火山と溶岩洞窟(韓国)
個人的に今年行ってみたいと思ったのは、セゴビアの旧市街と水道橋。そして、ポルトヴェーネレとチンクエテッレが印象に残っています。
さて、来年はどんな素敵な世界遺産が見れるのか今から楽しみです。
大橋トリオさんがOP曲もED曲も手掛けています。
どちらの作品も心地よく、世界遺産の世界観ととても合っていて大好きです。
オルチア渓谷 2022.12.5(日)
登録年:2004年 登録基準:(ⅳ)(ⅵ)
オルチア渓谷は、トスカーナ地方にあり、14~15世紀に都市国家シエナによって開墾された際に形成された田園風景が残る。
13~14世紀、シエナは交易都市国家として劇的な発展を遂げる。
今も残るフランチジェナ街道。この道はイタリアのローマからイギリスのカンタベリーまで続いている。ヨーロッパの巡礼路といえばサンティエゴ・デ・コンポステーラ(フランスからスペインまでの巡礼路で世界遺産になっている)が有名ですが、この街道はイギリスのカンタベリーの大司教がローマまでの往復したときのラテン語の日記が10世紀に見つかり、この街道が発見されたそう。
フランチジェナの巡礼道は全長は3309km、うちイタリアが2074km。この街道に沿って、多くの街が発展した。トスカーナ地方は全部で15か所。
ピエトラサンタ、ルッカ、サン・ミニアート、サンジミニャーノ、シエナ、サンクイリコなどの街があり、中心だったのがシエナだったのです。
シエナは13~14世紀に繁栄を迎えるが、国家の農業基盤を確保する必要性に迫られた。そこで選ばれたのがオルチア渓谷であった。シエナから25kmほどの位置にあり、ヴァチカンに向かう巡礼者でにぎわう街道が走っていた。
しかし、渓谷の土壌は石灰層で粘土質の白い土壌で、水はけも悪かった。農地改良にはシエナの商人たちの富が投じられた。シエナは美術館のような美しい街と言われ、カンポ広場は世界一美しい広場ともいわれる。ルネサンス期の影響もあり、田園にも美しさを求めるようになった。それまでにもオルチア渓谷は開墾していたが、より計画的に視覚的にも美しい田園を創ろうとした。
街道沿いには、聖堂や集落が置かれ、農地開発と共に防御の役目も果たす。丘陵や守楽を結ぶ道に沿ってイトスギが植えられていった。薄緑の農地と整然と配列された濃緑のイトスギが織りなす優美な景観がオルチア渓谷の大きな遺産価値。
このような美しい景観が広がっている。北海道でいうならば美瑛の丘陵と十勝の雄大な平原にカラマツが立っている風景のいいとこどりという感じでしょうか。そこに中世の街の雰囲気やルネサンスの影響も残る。
人間による開発が自然の美しさをさらに高めた理想的な例ともいえる。
シエナは12世紀に市民による政治組織「コムーネ」が成立、商業、金融業の中心となる自治都市として発展。以後、数百年にわたり銀行家など大商人からなるコムーネが市政をつかさどる。
シエナの北約60kmにある都市国家フィレンツェでは、ローマ教皇派が実権を握っていたのに対し、シエナで優勢だったのは神聖ローマ帝国皇帝派だったこともあり、たびたび衝突していた。14世紀半ばに不治の病と恐れられたペストの大流行で、10万人の人口が3万5000人に激減、街は急速に失速。16世紀頃に、フィレンツェに併合された。
アグリツーリズモという農家に宿泊、体験する旅行があるそう。この体験宿泊ができる所がトスカーナ地方には多くあるよう。もし、時間に余裕があるのなら、こうした場所で過ごす。とても憧れますね。
済州火山島と溶岩洞窟群 2022.11.27(日)
登録年:2007/2018年範囲変更 登録基準:(ⅶ)(ⅷ)
日本から最も近い世界遺産がこの済州島の世界遺産。済州島の面積は大阪府ほど。
日本の五島列島から約200kmほど離れた所にありますが、とても近いですね。
済州島といえば、2003年に「ヨン様ブーム」が起こり、冬のソナタなどの映画で撮影された場所があり、一時期爆発的な人気を起こしました。あれから20年経つと思うと早いものです。
済州島へは北海道の新千歳空港からもアジアナ航空で直行便が出ており、近さもさることながら、実際に行ける日本以外の世界遺産では行きやすい遺産の1つかもしれません。
済州島は韓国最南端にあり、韓国の最高峰であるハルラ山を中心としたハルラ山自然保護区と、城山日出峰(ソンサンイルチュルボン)、拒文岳(コムンオルム)溶岩洞窟群の3つの地域からなる。海底噴火により誕生した要塞のような姿の城山日出峰は、海面に盛り上がっており、山頂には大きな噴火口が残る。約30~10万年前の噴火によって生まれた拒文岳溶岩群は、世界で最も長く複雑な溶岩洞窟と言われる。
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