エトナ山 2022.6.12(日)


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登録年:2013年 登録基準:(ⅷ)自然遺産

イタリア共和国

 

エトナ山は、シチリア島の東部に位置し、現在の標高は3376m。現在とするのは火山の噴火が活発であり、噴火の度に標高が変わるためである。

地中海周辺の島で最も高い火山であるだけでなく、世界で最も活発に活動している成層火山である。2021年も25回の大きな噴火が記録されている。

シチリア島といえばシチリアレモンなどが有名で温暖なイメージもあるが、山頂付近は雪に覆われることもある。

 

 

 

 

黄山 2022.6.5


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登録年:1990年/2012年範囲変更  登録基準:(ⅱ)(ⅶ)(ⅹ)

複合遺産  中華人民共和国

 

中国南東部の『黄山』は標高1,800m級の蓮花峰、光明頂、天都峰の3つの峰を中心とした69の峰からなる山岳地帯。2つの湖、3つの滝、24の渓谷が存在。

古くは、い山と呼ばれていたが、伝説上の王である黄帝がこの地で仙人になったという伝説にちなんで、唐の玄宗黄山と改名。

道教及び仏教の聖地としてあがめられ、数世紀にわたり多くの寺院が建立。

黄山四絶」と呼ばれる奇松、怪石、雲海、温泉が黄山の絶景を特徴づける。

奇松は標高800m以上の高地で見られる固有種の黄山松。特異な形をしているため、ユニークな名前をつけられる松も多い。また怪石にもユニークな名前をつけられている。花崗岩であり、風化と侵食を繰り返し、ユニークな形となった。

 

 

ポルト湾:ピアナのカランケ、ジロラッタ湾、スカンドラ保護区 2022.5.29


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登録年:1983年  登録基準:(ⅶ)(ⅷ)(ⅹ)

フランス共和国

 

コルシカ島は太古の地殻変動によって、大陸から切り離され、現在の島が形成された。

そのコルシカ島の北西部にあり、切り立った断崖の海岸線と2,000m級の山並みが織りなす美しい景観を持つ自然保護区。コルシカ島は、フランスの文豪モーパッサンによって「海からそびえる山」と称された。

ポルト湾周辺は高さ1,200mの赤い花崗岩の断崖が続き、島固有の常緑灌木マキーに覆われた斜面が特徴のスカンドラ半島は、ロブスターやイカなどの海洋生物が豊富で、それを狙う鳥類の楽園となっている。

ピアナのカランケ(奇岩の岬)にはタフォニ(コルシカ語で「穴」の意)が大小に存在する。

タフォニは岩盤の表面に形成される風化による穴で砂漠などの乾燥地域や海水の飛沫が吹き付ける海岸でよく見られる。蜂の巣状風化岩。

 

地中海:

内海であり、西端のジブラルタル海峡のみでしか外海と接続のないことは、地中海の海水循環に大きな影響を与えている。ジブラルタル海峡は狭く浅いため、北大西洋海流のような外洋の大きな海流の直接の流入はない。大西洋からの海水の流入と、ナイル川などの地中海に流入する河川の水量を合わせても海面からの蒸発量が大幅に上回るため、塩分濃度が高く、潮位が低くなっている。

6月の地中海表面海流:ウィキペディアより

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蒸発量は気温が高く乾燥の度合いが強い地中海東部でより激しく、そのため東部では水面が低く塩分濃度も高い。

 

 

 

 

ハワイ火山国立公園 2022.5.22


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登録年:1987年 登録基準:(ⅷ)

アメリカ合衆国

 

ワイ島は火山の噴火によって形成された島である。

園内にあるマウナ・ロア山(ハワイ語で「長い山」を意味し、標高は4,169mだが、海底からの高さは1万mを超える)は、海底部分にまですそ野が広がる世界最大の活火山。また、その東にある標高1,222mのキラウエア山は、世界でも最も活発な火山といわれる。

標高による温度差や降水量の違いなどにより、高山帯のツンドラなど20種類以上にわたるのも特徴で、ハワイ固有の動植物もみられる。

キラウエア山は5番目のホットスポットにあたり、ロイヒ海底火山が6番目として新たにでき始めている。今後もさらに、島の面積は拡大していく可能性が大いにある。

 

ヴィルヘルムスヘー丘陵公園 2022.5.15(日)


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登録年:2013年  登録基準:(ⅱ)(ⅳ) 文化遺産

ドイツ連邦共和国

 

高さ11.5mのヘラクレス銅像が見下ろす、水が主役の丘陵公園。

1689年にカッセル地帯のヘッセン=カッセル方伯であったカール伯爵が着手。18世紀にカール伯爵の曾孫のヴィルヘルム選帝候がロマン主義的自然公園(イギリス式庭園)を築くなど、19世紀まで拡張が続けられた。

公園を東西に延びる水路は、ヘラクレス像の背後にある貯水池から、油圧や空気圧を駆使して水が丘陵の斜面に設けられた水路に供給され、大規模なバロック様式の水の劇場や洞窟、噴水、350mの滝などを流れていく。

 

 

カッセルは人口20万ほどの都市。

 

カナディアン・ロッキー山脈国立公園群


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登録年:1984年/1990年範囲拡大  登録基準:(ⅶ)(ⅷ)

カナダ

 

北アメリカ大陸西部を南北に貫く総延長4,500kmのロッキー山脈のうち、カナダ側の2,200kmを占めるのが『カナディアン・ロッキー山脈国立公園群』であり、そのうち、約23,000㎦が世界遺産に登録されている。

 

カンブリア紀から白亜紀の粘板岩や砂岩、石灰岩からできているロッキー山脈は、6,000万年前の造山活動で形成。その後、山を氷河が削り峻険な峰々を形成。

公園内には氷河がもたらした地形が数多く点在する。「カナディアン・ロッキーの宝石」と呼ばれるルイーズ湖、ペイトー湖などの氷河湖、コロンビア大氷原、タカッカウ滝、ヨーホー渓谷などが代表的。

 

カナディアン・ロッキーには登山家が愛する山々が存在し、その中のアルバータ山は急峻な山で最も登るのが難しく「魔の山」と呼ばれる。

その山に初めて登頂し成功したのは日本人登山家で槇有恒(まきゆうこう)率いるメンバーであった。大正14年夏のこと。

 

槇 有恒 (明治27年~平成元年)

 大正・昭和の登山家。12歳の時に富士山に登り、山が好きになる。慶応義塾大学卒業後、渡欧し、1921年(大正10年)にアルプスの難ルートであるアイガー東山稜の初登頂に成功。1925年(大正14年)カナディアン・ロッキー山脈の処女峰マウント、アルバータ山の登頂に成功。